「少数の側に立つ」のはつまらない

なにを考えながらあんなエントリを書いているのやら - 「で、みちアキはどうするの?」を読んで思ったこと。
ある社会的状況で多数者の不当な圧力や暴力によって少数者が虐げられているときに少数の側に立つ、ということには大いに意義がある。でも、そういう状況ではなくて、「ブクマを取りに行くエントリ」を書くときに「多数の側に立ったエントリなんて面白くない」という理由で少数の側に立つのは、ひどくつまらないと思う。というのは、予め話題領域に用意された「多数vs.少数」という枠組みに寄りかかっているだけだから。むしろ、そのような議論の枠組みをひっくり返してみせるとか、新たに別の少数意見を出してみるとか、そっちのほうがずっと面白い。
まあ、はてなブックマーカーの大部分がブクマをつける文章をきっちりと読み込むわけではないから、わかりやすい図式に乗っかかって少数の側に立っていることが一目瞭然な文章を書くほうがブクマがつきやすいのかもしれないが、それもまたつまらない話だよなぁ、と思った。