頑張れ、埼玉高速鉄道!

理由は「電車特定区間」という耳慣れない制度のためだ。運賃が割安となる特別のエリアのことで、首都圏と関西圏で設定されている。首都圏の特定区間は、東京駅を起点とすると、神奈川方面へは約70キロだが、埼玉方面は約30キロと、埼玉には不利になっている。神奈川ではJRと私鉄がほぼ並行し、競争が厳しいのに対し、埼玉では競合が少ないためらしい。

一方、関西圏の特定区間は、大阪駅を起点とすると、和歌山方面へ約70キロ、兵庫方面へ約55キロ、奈良方面へ約50キロ−−などと首都圏に比べて長く、各方面へのバランスも比較的取れている。

JR西日本の広報担当者は「関西では、路線網が充実した私鉄と切磋琢磨(せっさたくま)する意味もあるのでは」と説明する。JRと私鉄の競合が鉄道の利便性を高めてくれることを願っている。【堀文彦】

埼玉高速鉄道の公式サイトのタイトルは埼玉高速鉄道『都心直結、埼玉スタジアム直結』となっている。はなからJRとの競争を諦めて特定目的の輸送に特化している……というわけでもないのだろうが、現状では運賃面でJRと勝負にならないのは目に見えている。
埼玉高速鉄道には埼玉県も出資しているのだから、ここは思い切って運賃を大幅に引き下げてJRから客を奪ってみてはどうか、と思う。そうすれば、JRは嫌でも電車特定区間を延長せざるをえなくなるだろう。
……とできないことを承知で放言してみました。

追記

よく考えれば今でも大宮までは電車特定区間に入っているのだから、埼玉高速鉄道はあまり関係がない。よって、今こそ埼玉高速鉄道延伸計画を実行に移すべきだ!
えっ、東武鉄道? それって北関東と船橋を結んでいる鉄道でしょ?