清水の舞台から

小学校の修学旅行で京都の清水寺を訪れたとき、ガイドさんから「清水の舞台は傾いているが、建築当時は水平だった。舞台に立った多くの人々の重みのせいで長年の間に次第に端のほうが下がってきたのだ」という話を聞き、それをずっと信じ込んでいた。
先日、数十年ぶりに清水寺を訪れて、ようやくそれが間違いだとわかった。清水の舞台は柱が鉛直ではなく少し内側に傾いているため、本当は水平な床面が前傾しているように見えるのだ。