一方、ハイデガーはハンマーで椅子を叩き壊した

変わり者の哲学教授が学期末に最終試験を実施した。

クラスの全員が集まったところで、教授はイスを机の上に置き、こう言った。

「今学期に学んだ全てを使ってこのイスが存在しないことを証明しなさい」

学生はいろんな理論を駆使し、書いたり消したりして、答案用紙を埋めていった。

30ページを越える答案を書いたものもいた。

ところが一人だけは一分もしないうちに立って教室を出て行ってしまった。

一分もしないうちに教室を出て行った学生の答案*1は元記事の最後に書かれているが、そこまで引用してしまうと申し訳ないので控えておく。
それより30ページを越える答案のほうが気になる。いったいこの問題に対してそんなにページ数を食う解答/回答があるのだろうか? このエピソードがもし実話なのだったら答案を見てみたい気もする。

おまけ

アレクサンドロスがペルシア領であるリュディアの州都ゴルディオンを占領した時(紀元前333年)、町の中心にあるゼウス神殿に一台の古い戦車が祀られていた。その戦車は“ゴルディオスの結び目”と言われる複雑に絡み合った縄で結わえられており、「この結び目には解いたものがアジアの支配者になる」という伝説が伝えられていた。その伝説を耳にしたアレクサンドロスは腰の剣を振り上げ、一刀のもとに結び目を切断し、「運命とは伝説によってもたらされるものではなく、自らの剣によって切り拓くものである」と兵たちに宣言した。

*1:問題の不備を端的に衝いている良回答だと思う。もしかするとわざと問題に隙を作ったのかもしれないが、もし隙をなくそうとすれば教授はこう問うべきだった。「今学期に学んだ全てを使ってこの机の上にイスが存在しないことを証明しなさい」と。