ミステリ史上最年長の名探偵
![サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫) サイモン・アークの事件簿〈1〉 (創元推理文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51jPZ8nxfnL._SL160_.jpg)
- 作者: エドワード・D.ホック,Edward D. Hoch,木村二郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/12/21
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 7回
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「彼が何であるにせよ、狂人じゃない」わたしは言った。「じつのところ、サン・ジェルマン伯爵は四千年も生きていると主張していた。ありうることだ。それに、ドイツ人医師のパラケルススは悪魔と実際に戦ったことがあると考えられている。サイモン・アークの話はそれ以上に現実離れしているとは言えないはずだ」
「でも何者なの? どこから来たの?」
「それは誰も知らないんだ。ぼくの推測では、彼はかつてキリスト誕生後の数世紀のあいだ、コプト教の僧侶だったと思うが、そのあたりのことはあまり話してくれない。聖アウグスチヌスを個人的に知っていたと一度ぼくに話してくれたことがある。すると、年齢は千五百歳以上になる」
サン・ジェルマン伯爵とかパラケルススとかを引き合いに出してくるあたり、トンデモ風味満点だ。でもって、収録されている作品のタイトルをみてもB級ホラーテイストが窺われる。
- 死者の村
- 地獄の代理人
- 魔術師の日
- 霧の中の埋葬
- 狼男を撃った男
- 悪魔撲滅教団
- 妖精コリヤダ
- 傷痕同盟
- 奇蹟の教祖
- キルトを縫わないキルター
ただし、ホラーっぽいのはここまで、中身は全然ホラーではない。「オカルト探偵」といっても、ジョン・サイレンスや、カーナッキ、タイタス・クロウの系譜に属するわけではない。
この虚仮威しがたまらない。各作品を通読すると、かなりアレなのも混じっていて脱力することがあるのだが、だがそこがいい。これでこそ、E.D.ホックだ。ああ、惜しい人を亡くしたものだ。
「死者の村」はホックのデビュー作で1955年に発表された。その後、ホックは生涯書き続けた。アークものの最後の作品は2008年、すなわちホックの没年に雑誌に掲載されている。その間54年。
もしかすると、サイモン・アークの活動時期もミステリ史上最長か……と思ったが、単純に発表年だけで計算すればエルキュール・ポアロ*2の55年間に負ける*3。残念。
輝け! 第1回ライトノベル積読杯
企画説明
本企画は、「はてなキーワード機能とは全く関係なく、ライトノベル論壇に入っているかどうか微妙な管理人が積ん読状態のライトノベルについて語る」ものです。
企画名の逐語解説
- 輝け!
- 英語だと「Shine!」るこの言葉を水に見せると綺麗な結晶ができます。ただし、英語のわからない水はローマ字読みしてしまうので、ぐずぐずに崩れた結晶になります。
- 第1回
- 最初だから第1回です。簡単ですね。もちろん、第1回があるからといって第2回があるとは限りません。タイトルに「1」がついていても、2巻が出ずに打ち切りになってしまうラノベがあるのと同じことです。
- ライトノベル
- 本当はラノベレーベルから出ている小説だけを指すのですが、今回は1タイトルだけ非ラノベレーベルが混じっています。
- 積読
- ふだんは「積ん読」と書くことにしているのですが、この企画名に限り「積読」にしました。ライトノベル積読会の影響です。
- 杯
- さかずきのことですが、そんなものはありません。「盃」と書くと少しイメージが変わりますね。
概要
本企画は「新規作品部門」と「既存作品部門」に分けて実施します。
上記2部門を設定し、両部門3作品ずつ投票します。5作品にしないのは面倒だからで、やろうと思えば両部門とも10作品以上投票できます。
投票結果−新規積読部門−
1
![戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (1) (富士見ファンタジア文庫) 戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (1) (富士見ファンタジア文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51RiwT0s6nL._SL160_.jpg)
戦うボーイ・ミーツ・ガール―フルメタル・パニック! (1) (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 賀東招二,四季童子
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 1998/09
- メディア: 文庫
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でも、お話としては面白そうなので、そのうち1巻だけでも読むつもり。そのうち、な!
2
![ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J) ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51uxIWdF34L._SL160_.jpg)
- 作者: 森田季節,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/09
- メディア: 文庫
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![プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J) プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51WI9og%2BocL._SL160_.jpg)
- 作者: 森田季節,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2008/12
- メディア: 文庫
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3
![十三番目のアリス (電撃文庫) 十三番目のアリス (電撃文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51NjNQlqNCL._SL160_.jpg)
- 作者: 伏見つかさ,シコルスキー
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/08
- メディア: 文庫
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![十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫) 十三番目のアリス〈2〉 (電撃文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51TBCB8ZRFL._SL160_.jpg)
- 作者: 伏見つかさ,シコルスキー
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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![十三番目のアリス〈3〉 (電撃文庫) 十三番目のアリス〈3〉 (電撃文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51-3x0TeocL._SL160_.jpg)
- 作者: 伏見つかさ,シコルスキー
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/04
- メディア: 文庫
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![十三番目のアリス〈4〉 (電撃文庫) 十三番目のアリス〈4〉 (電撃文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51PqqlLvBEL._SL160_.jpg)
- 作者: 伏見つかさ,シコルスキー
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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投票結果−既存積読部門−
1
![スレイヤーズ 2 アトラスの魔道士 (ファンタジア文庫) スレイヤーズ 2 アトラスの魔道士 (ファンタジア文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51fpY0Bk2HL._SL160_.jpg)
- 作者: 神坂一,あらいずみるい
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2008/05/17
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![スレイヤーズ 3 サイラーグの妖魔 (ファンタジア文庫) スレイヤーズ 3 サイラーグの妖魔 (ファンタジア文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61pd15rhYGL._SL160_.jpg)
- 作者: 神坂一,あらいずみるい
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2008/05/17
- メディア: 文庫
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でもって、1巻を読んだとき
今回の新装版は毎月3冊ずつ出るそうで、今月は4巻から6巻まで出ることになっている。早売りしているところでは、もう店頭に並んでいるだろう。続けて買うかどうかは未定だが、とりあえず先月買った3巻までは読んでおくことにしようと思う。
と書いたのだが、未だに2巻に手を付けていない。これで第2回配本以降も買っていたらえらいことになるところだった。
この教訓から、まとめ買いはもう決してやらないと堅く心に誓ったのだが、その誓いが脆くも崩れ去っているのは「新規積読部門」をみておわかりの通り。
2
![銀盤カレイドスコープ vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫) 銀盤カレイドスコープ vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/31W1DQ1A1WL._SL160_.jpg)
銀盤カレイドスコープ vol.7 リリカル・プログラム:Be in love with your miracle (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 海原零,鈴平ひろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/06/23
- メディア: 文庫
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![銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again! (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫) 銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again! (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/515MJWY57BL._SL160_.jpg)
銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again! (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 海原零,鈴平ひろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/25
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![銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫) 銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51SRCTG54KL._SL160_.jpg)
銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so (銀盤カレイドスコープ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 海原零,鈴平ひろ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/11/25
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3
![ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス) ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51BX8CN1J2L._SL160_.jpg)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/02/08
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![ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス) ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51hfUWFuC8L._SL160_.jpg)
ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/07
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![ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス) ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/5197NYEVFTL._SL160_.jpg)
ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
- 作者: 西尾維新,take
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/11/08
- メディア: 新書
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これもまた今ではピンと来ないかもしれないが、当時はネット上でミステリ系サイトの活動が盛んで、ちょうど今のラノベサイトと同じようにサイト間の交流も活発に行われていた。今となっては伝説のミステリ系サイト「ペインキラーRD」をはじめ、多くのミステリ系サイト管理人がこぞって西尾維新を読み、ミステリとしての出来映えを論じ合った。
それから何年かが過ぎ、「ペインキラーRD」は閉鎖して影も形もなくなり、その他多くのミステリ系サイトも更新停止したり、停滞したり、ミクシィに移行したりして、一時期の賑わいが嘘のように静まりかえっていった。もちろん、今でもミステリ読みが運営している読書感想文主体のサイトは数多く存在するけれど、もはや往時のような濃密な横の繋がりはない。ミステリ系サイトの黄昏と反比例するかのように西尾維新は人気作家になっていったが、その主要な支持者がミステリマニアではないのは周知のとおり。
最初に読み始めた頃に、頭の中に「西尾維新の小説はちょっと変わった世界を舞台にしたミステリ」とインプットされてしまっていたので、どんどんミステリ色が薄まっていく作風の変化についていくのがしんどくなってきて、結局追いかけるのをやめてしまったのだが、それでも戯言シリーズ完結作くらいは読んでおこうと思って買うには買った。そして今も積んでいる。
1日目終了
ようやく1日が終わった。長かった……。
プレイ開始が先月27日で、その後毎日欠かさず続けてきた。1日あたりのプレイ時間はだいたい20分から30分程度だから、総時間でも4時間程度だと思うが。
気負いこんで集中的にプレイしようなどと考えていたら、たぶんこの4時間で根を上げていただろう。何しろ飽きっぽいもので。毎回、ゲームタイトルのロゴが出たところで中断するという方法にしてよかった。
ファンの人には申し訳ないけど、このゲームから「この先どうなるのだろう?」というドキドキワクワク感が全然そそられない。思わせぶりな仕掛けはいくつもあるけれど、「別にどうでもいいじゃないか」と思ってしまうのだ。
とりあえず、これが1日目終了段階での感想です。