ブームか仕掛けか配本ミスか

先日、某都市郊外のショッピングセンター内の書籍コーナーに立ち寄ると、入口のいちばん目立つ棚に『十八の夏』がみっしりと並べられていた。元版が出たのは2002年で、文庫落ちしてからでも1年以上経っている。オビを見ると、本の雑誌[増刊] 『おすすめ文庫王国2004年度版』の恋愛小説部門第1位だそうだが、それにしても扱いが大きすぎる。何か変だなと思いながら、それ以上深く考えずにその場を離れた。
で、今日、某都市中心部の大型書店を徘徊していると、文庫コーナーの角の平棚にやはり『十八の夏』がどっさり積まれていた。これはいったいどういうことか。
タイトルに「夏」という語が含まれているので、それにあわせて夏に売り出しをかけたということなのかもしれないが、中身は別に季節物ではないし、そもそも、雑誌ならともかく文芸書を売るのに冷麺みたいな扱いをするものだろうか? よくわからない。
今度、書店で見かけたら、何刷まで出ているのか確かめておくことにしょう。