講談社の作品が小学館漫画賞を受賞

少年向け部門が、一ツ橋グループからではなく、ライバルの講談社の作品がっ!!

ちょっと吃驚しました。

歴代の受賞作品リストと見ても、あまり例が無いような気がします。

そういえば、昔、小学館漫画賞の少年向け部門を『幽遊白書』が受賞してびっくりしたなぁ……と追憶に耽りつつ、小学館漫画賞 - Wikipediaをみると、その翌年には『スラムダンク』が受賞していた。こっちは全然記憶にない。たぶん『スラムダンク』そのものを読んでいなかったからだろう。
ともあれ、小学館漫画賞の看板ともいえる少年向け部門が2年連続サンデーから出なかったのは、当時のサンデーがいかに凋落していたかを示している。個人的な印象では、盛り返してきたのは世紀の変わり目の頃のような。
その後もジャンプ連載マンガが何度か受賞しているほか、ガンガンの『鋼の錬金術師』もとっているが、講談社少年マンガが受賞することはなかったのだが、今回はいったいどういうことだろう?
ところで、講談社漫画賞 - Wikipediaをみると、やはり看板の少年部門は見事に自社作品で占められていて、小学館の受賞作は1982年度の『岳人伝説』まで遡らないと見あたらない。しかもこれはサンデーではなくて、少年ビッグコミック連載だ。そういえば、サンデー連載の『かってに改蔵』がノミネートされて『ラブひな』と賞を争ったこともあった*1なぁ。
版元によって有利不利があるというのは、何もマンガに限ったことではなくて、芥川賞直木賞にもその傾向があるのだが、さすがに両漫画賞ほど露骨ではない。この恥も外聞もないベタな偏向が両漫画賞の魅力(?)だったのだが、小学館があえて敵に塩を送るような行為に出た今、講談社の出方に要注目。