「教委一本化」と聞けば校内で○○ビデオを撮影した教師を思い出す

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これまで、共通の広報誌「れんけい」を発行したり、国民保護計画や障害者基本計画の共同策定などを実施。特に、各町村教育委員会笠置町南山城村中学校組合の計四つを統合する「教委一本化」を目指す。教育委員や事務局員の数が減り、人件費の節約になるからだ。

【略】

一方、相楽東部3町村が目指す教委一本化を業務とした広域連合は、全国でも例がないという。いわば手探り状態だが、教委一本化で具体的にどれだけの効果があるのか、また、教育水準の維持に問題がないのか、話し合う課題はなお多いだろう。住民の意見も聞きながら協議する必要性を感じる。

京都府の南東部にある相楽郡和束町笠置町南山城村の3町村が、全国でも例のない広域連合による教育委員会一本化を目指すというニュース*1。これを読んで、ふと兵庫県氷上郡教育委員会のことを思い出した。
何年か前に、氷上郡のどこかの町の中学校で、現職の教師が元教え子を校内に引っ張り込んであんなことやこんなことをしてビデオに撮影して楽しんでいたのが発覚して氷上郡教育委員会の偉い人がコメントを発表した*2のを新聞で読み、事件そのものより「この『氷上郡教育委員会』って何?」と疑問に思って調べてみると、来るべき市町村合併*3に先立ち、教育委員会を一本化したもの*4だった。知らない間に郡制が復活したわけではなく、たまたま合併を目指していたのがひとつの郡全体だったので「郡教育委員会」と名乗っていただけだとわかり、ほっと胸をなで下ろした*5ものだった。
特に兵庫県の合併事情に興味があったわけではないので、その後の経過は知らなかったが、今調べてみると氷上郡はめでたく合併を遂げて氷上郡教育委員会丹波市教育委員会となった*6ようだ。では、元教え子とめでたく合体を遂げた教師はその後どうなったのだろうか? 懲戒免職になったことまではわかっているのだが……。

*1:小さな自治体の財政難 「教委一本化」で広域連合 /京都 - 自治体法務の備忘録経由で知った。

*2:事件の概要はここを参照のこと。ビデオをプリントした写真を生徒が自由に見ることができたそうだから、のどかでおおらかな校風だったのだろう……と思ったが、ここの121を読むと、どうやらもう少し複雑な背景事情があったようだ。

*3:といっても市も村もなくて、全部町ばかりだったが。

*4:ただし、上で引用した記事で報じられているような広域連合ではなく機関の共同設置。両者の違いについては教育委員会の広域化に関する資料【PDF】を参照されたい。

*5:知らない間に郡制が復活していたのだとしても、特にどうということはないのだが。

*6:氷上郡教育委員会丹波市教育委員会になった」というのは不正確な言い方で、「氷上郡教育委員会が廃止され、新たに設置された丹波市教育委員会にその事務が継承された」とでもいうほうが正しいのだと思うが、あまり細かいことは気にしないことにする。「氷上郡教育委員会」で検索するとトップに表示されるこのページでは「合併に伴い名称変更」と書かれているくらいだし。