○ヶ月連続刊行第4弾!

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)

さよならピアノソナタ〈3〉 (電撃文庫)

最近、絶好調の杉井光の最新刊。ふつう、量と質は反比例するものだと思うが、ここ数ヶ月の杉井作品には全く筆が荒れた感じはなくて、むしろ逆に円熟さえ感じさせる。今回は物語が佳境に入ってきたこともあり、非常に面白かった。特に、246ページあたりでは「ああ、これでこそ杉井光だ!」と思った*1
ラストはこれまで以上に、これでおしまいになっても問題はないという感じのするきれいな締めくくり方だが、昨今の人気を考えると、まさかここで終わりにはならないだろう。そろそろアニメ化企画が立ち上がっていてもおかしくはない勢いがあるので、まだまだお話は続くに違いない。この先の展開が楽しみだ。

*1:もちろん、そこで出てきた曲のタイトルから267ページに出てくる別の曲を察知(?)したのだ。誰も感心してくれないとは思うが、でもこれは自慢したい。