校長と事務長の力関係

もう一ついいかな?

これって、「事務長」の発案のよう。

県立高校の事務長って、県の公務員。

で、一般事務職員はともかく、「長」となると大概は本庁から数年単位でやってくる、高校の運営にそれなりの力を持った人がなる。

校長でも、事務長の発案について、「問題」にならない限り「教育的立場」から否定することって、なかなかできないんじゃないかな。

で、問題になっても、事務長は名前も出てこないで数年したら本庁に栄転、謝罪する汚れ役は校長先生、と。

最近見慣れた構図のような気がしてくるのは気のせいじゃないと思う。

これはちょっと首を傾げざるを得ない。
県立高校の事務長はもちろん県の公務員だが、それを言うなら県立高校の校長も県の公務員だ。でもって、地位も権力も格段に校長のほうが上だ。中には、例外的に事務長が実権を握っている学校もあるのかもしれないが、教師などというアクが強くて一癖も二癖もある連中を事務屋が御しきるのは難しいので、そんな高校は運営が立ちゆかなくなるのは目に見えている。
これは実際に高校に勤務した時の経験から言っている。勤務校は県立ではなく私立だったが、県立高勤務の知人の話を聞いても、教師と事務方の力関係はだいたい似たようなものだった。専門的技能集団に放り込まれた一般職なんて、その程度のものだ。
ところで、上の引用文では「本庁」という言葉が2回用いられている。これは県庁のことなのか、それとも県教育庁*1のことなのだろうか? 言い換えれば、島根県立高校事務長の「本籍」は知事部局なのか、それとも教育委員会事務局なのか? それがちょっと気になった。

*1:都道府県では教育委員会事務局のことを教育庁と称することが多い。島根県でも、島根県教育庁等組織規則第3条により「島根県教育庁」と称している。しかし、全国どこでもそうだというわけではなくて、たとえば隣の鳥取県鳥取県教育委員会事務局等組織規則にはそのような条項がないため、「鳥取県教育庁」と称する組織は存在しない。