高森太郎氏の理解に苦しむブクマコメントについて

人は死ねば土に還る - 一本足の蛸の続き、というか、はてなブックマーク - 人は死ねば土に還る - 一本足の蛸高森太郎氏のコメントについて少し書いてみる。

土葬というのは、要するに腐敗する有機物を地中で処分する方法であり、しかるべき場所で適切に行えば何の危険もないし、特に不安を感じるようなことでもないのだが、習慣というのは恐ろしいもので、合理的に考えれば何でもないことに対して嫌悪を抱き忌避するように人を強いる。

これに対して

TakamoriTarou web, 社会 しかるべき場所がなく、適切に行えないないから問題になっていることを、しかるべき場所で適切に行えばいい、というのはちょっと違うような…。事実適切に行われなかったから感染症問題が存在した時代があったわけで 2010/10/25

というコメントがつけられているのだが、見出しにも書いたとおり非常に理解に苦しむ。
というのは、元の記事のどこを見ても感染症などの衛生問題への懸念から住民が土葬に反対しているという記述がないからだ。

あるいは、ある観点からみれば住民が土葬に反対するような場所は「しかるべき場所」ではなく、住民の嫌悪感を払拭しなければ「適切に行う」ことにはならない、と言えるかもしれない*1。しかし、仮にそう言えるとしても、その問題は、感染症などの衛生問題とは同じではないし、同じレベルの問題ですらない。
ちなみに、元記事に対する高森氏のコメントは次のとおり。

TakamoriTarou web, 社会 遺体は徐々に腐乱し病原体等が巣食うため感染症予防の衛生問題などもあり火葬が主流に。清塩、家族の49日間の謹慎等はその名残とか。今は適切な処理で問題ないだろが土葬が嫌とは感情以外に昔を知る層がいるのでは 2010/10/18

「今は適切な処理で問題ない」のなら、「昔を知る層がい」て「土葬が嫌」と思ったとしても、それは「感情以外」の何ものでもないということになるのではないかとふと思ったのだが、それはまた別の話。

*1:が、できればそのような観点は取りたくないものだと思う