微妙な言い回し

角川書店は16日、台湾のライトノベル「華葬伝〜フラワーレクイエム〜」を日本語に翻訳して発売すると発表した。同社によると、中国語のライトノベルが日本で翻訳し出版されるのは初めてという。11年1月1日発売予定で、価格は上巻540円、下巻520円。

「一つの中国」の考えに立てば、「中国のライトノベルが日本で出版されるのは初めて」と書けば簡潔なのだけど、あえて回りくどい書き方をしたのは大人の事情というものか。「台湾のライトノベルが……」では弱いと思ったのだろう。
ちなみに、中国語で書かれた台湾の小説が日本で翻訳されてライトノベルとして出版されたのはこれが初めてではなく、『マーベラス・ツインズ』という前例がある。探せばほかにも前例があるかもしれない。

追記

第1回台湾角川ライトノベル大賞・金賞受賞作『華葬伝〜Flower Requiem〜』日本語翻訳版の発売記者会見が16日、出版元となる角川書店で行われた。台湾ライトノベルの翻訳刊行は業界史上初のことだという。

こちらの記事では「中国語のライトノベル」ではなく、「台湾のライトノベル」と表記している。