復興庁

東日本大震災から約11ヶ月経過した今日、復興庁が設置された。
復興庁設置とともに、復興大臣という役職も新設されたそうだ。そこで、「あれ?」と思った。「○○省」のトップは「○○大臣」だが、「△△庁」のトップは「△△庁長官」というのではなかっただろうか? 金融庁の「金融大臣」は俗称だし。
で、調べてみると、復興庁設置法第8条第1項に「復興庁に、復興大臣を置く。」と規定されているので、正真正銘「復興大臣」が正式名称だとわかった。だが、復興大臣は復興庁の長ではない。同じく復興庁設置法第6条第1条に「復興庁の長は、内閣総理大臣とする。」とある。復興大臣は復興庁のナンバー2ということになる。
ところで、ウィキペディアによれば

内閣総理大臣を長(主任の大臣)とし(設置法6条)、内閣総理大臣を助け、庁の事務を統括するために復興大臣を置く(設置法8条)。初代復興大臣には東日本大震災復興対策担当大臣を務めた平野達男が就任した。

建制順では、組織としての復興庁は府省と同列で、内閣府の次、総務省の前となるが、復興大臣は主任の大臣でないため、大臣の並びとしては総務大臣の前ではなく内閣府特命担当大臣の次となる(設置法附則3条1項の表)。復興副大臣復興大臣政務官については、組織の順序と同様、総務副大臣の前、総務大臣政務官の前となる。

と、かなりややこしい。
ちなみに、日本の行政機関 - Wikipediaの「現在の行政機関の一覧」をいま見ると、「復興庁」の項の「長の名称」の欄には「復興大臣」と書いてあった。