一本足の蛸

ある朝、彼女がめざめると、その身体は巨大な蛸であった。そして、彼女は自分の身体には足が一本しかないことに気づいた。
これはいったいどうしたことだろう、と彼女は心の中でひとりごちた。昨日までの私はいったいどこへ行ってしまったのだろうか、とも。