「つぎ」と「こんど」はどちらが先発?


kaien『作中にちゃんとその浴衣を着るシーンがありますね。「夏への扉」はふつうにおもしろい小説なのでわりとどうでもいいですが、「ゲイルズバーグの春を愛す」は読んでおいて損はないかもしれません(入手困難だけど)。ちなみにSFではなくファンタジーの短編集です。』 (2005/11/23 01:36)
「ふつうにおもしろい小説なのでわりとどうでもいい」と「読んでおいて損はないかもしれません」とでは、どちらのほうが評価が上なのだろう? 「が」が逆接だとすれば後者ということになるのだろうが……。
SFとファンタジー、長篇と短篇集という違いがあるので単純に比較はできないのだが、『夏への扉』のほうが面白かったような気がする。どちらも高校生の頃に読んだのだが、『ゲイルズバーグの春を愛す』のほうは今や1篇しか記憶になく、しかもそのタイトルすら忘れてしまったという有様だ。それに対して、『夏への扉』のほうは基本的なストーリーは今でも覚えている。もっとも、印象の強さだけで作品の価値が決まるわけではなく、むしろ徐々に薄れていく記憶の中でいつまでも名作を読んだという思い出がのこることのほうが重要かもしれない。そう考えれば『ゲイルズバーグ』のほうが上かも。
まあ、「どっちも読んどけ」と無難にまとめておきましょう。