葉山響の法則【完全版】

まえがき


そして葉山さんの解説はある意味でこちらも葉山さんが書くに相応しい(わかる人にはわかるはず)わけで、しかも最初の段落だけ読んで笑ってしまった。しかもちゃんとその後で「読んでみたい」と思わせる後押しをしているのがさすが。「葉山響が語るとどんな本でも読みたくなる」伝説は健在。というわけで見事に術中にはまって購入。貫井徳郎読むのも久し振り。
これを読んで、「葉山響の法則」を思い出した。この法則は一部の読書系サイト管理人やネット書評家の間ではよく知られている。だが、最近ウェブ上で読書感想文や書評をはじめたばかりの人はもしかしたら「葉山響の法則」を知らないかもしれない。そのせいで無用のトラブルを引き起こし、後になって「ああ、『葉山響の法則』さえ知っていたなら……」と悔やむことも十分考えられる。
そこで、この機会を利用して、「葉山響の法則」を紹介しておくことにしよう。今回は、これまで不定だった第三法則を精査し、完全版を期しているので、既に「葉山響の法則」をご存じの方も是非ご注目いただきたい。きっと、あなたの読書家人生にとって何らかのプラスになるものと思う。

葉山響の法則

第一法則
自分の名前や作品名で検索してネット上の感想文を読んでみようとしない作家など存在しない。
第二法則
仮に作家本人がインターネットに接続できなくても、必ず周囲の人がチェックして教えている。
第三法則
語り得ぬ駄作については「○○先生の作品が読めて幸せです」とコメントするといい。

あとがき

実は貫井徳郎の本は一冊も読んだことがないのだが、葉山響伝説を堪能するために明日『被害者は誰? (講談社文庫)』を買ってこようと思う。