てんてんてんとうむし、おてんとさまのこ

今回の旅行中に久しぶりにアニメを見た。えっと、いつ以来だったろう?
ふだんテレビはほとんど見ないので、当然テレビアニメも見ない。ということは……去年CLAMP原作2本立てを見たのが最後のはずだ。あれは確か9月か10月だったはず。
さて、今回は映画館のハシゴをしたので、合計4本のアニメを見た。同時上映も合わせるともう少し見ているが、ついでに見たアニメは見たうちに入らないということにしておこう。以下、見た順にタイトルを掲げる。

  1. くもとちゅうりっぷ
  2. 時をかける少女
  3. 桃太郎 海の神兵
  4. 王と鳥

公式サイトがあるものには当該サイトへのリンクを張った。「くもとちゅうりっぷ」と「桃太郎 海の神兵」には残念ながら現在公式サイトがない。
以下、簡単に感想を書いておく。
1は言わずとしれた名作アニメ。本当かどうかは知らないが、アニメソングとは - はてなによれば、日本のアニメではじめてオリジナルの主題歌が作られた作品らしい。てんとう虫少女に襲いかかるロリエロ蜘蛛おやぢのいやらしさがたまらない。文句なしの傑作だ。シネマヴェーラの「アニメはアニメである:夏休みは親子でアニメ映画を!」で上映されたもので、入れ替えなしだったので、2回続けて*1見た。
2は筒井康隆原作ということになっているが、タイトルを借りただけの全然別物。原作及び過去の映像化作品の主人公、芳山和子が「魔女おばさん」というニックネームとともに登場するのでやや違和感があった。とはいえ、これ単品でみればかなりの高水準。タイムパラドックスが気になったので傑作とは言いかねるが、見て損はない佳作だと思う。できれば最後まで「ゴルトベルク変奏曲*2で押し切って貰いたかったが、ないものねだりをしても始まらない。「時をかける少女」を見た後で、舞台のひとつ東京国立博物館へ行って、そこで驚くべき人物に遭遇したのだが、それはまた別の話。
3もシネマヴェーラで見た。これも見事な出来だが、質が高いだけに鬼気迫るものがあり、戦慄を禁じ得なかった。アニメーターが次々と死地へと向かい、ずぶの素人を鍛えながら製作されて奇蹟のアニメ。「アイウエオの歌」など、やってることは「ドレミの歌」とたいして変わらないが、聴いているうちにじわじわと恐怖が忍び寄ってくる。
4は「スタジオジブリ洋画アニメーション提供作品」と銘打たれている。別にジブリが作ったというわけではなくて、高畑勲宮崎駿が若いときに見て影響を受けたアニメ*3だそうだ。なお、宮崎吾朗さんは「王と鳥」を見ていないらしい。活劇シーンが見事で、最後の最後まで手に汗握る面白いアニメだった。
いやはや、アニメというのはいいですな。

*1:ただし、間に同時上映の「チキンラン」が入った。

*2:「ゴルドベルグ」「ゴールトベルグ」などさまざまな表記がある。

*3:ただし、その後リメイクされている。