微妙な違和感

路面電車―未来型都市交通への提言 (ちくま新書)

路面電車―未来型都市交通への提言 (ちくま新書)

何となくふらふらと読んでしまった本。
6年前に出た本なので、現状を把握する役には立たない*1が、路面電車復活を目指す風潮がどのようなものかを知るための入門書としては手頃ではないか*2と思う。
路面電車二酸化炭素を排出しないから地球温暖化防止に役立つ、低床車を導入すれば交通弱者にもやさしい*3、地下鉄やモノレールに比べれば建設費が格段に安くつく……などなど、いいことづくめのようだけど、読後にどうも違和感が残る。
なんでだろう?

*1:たとえば富山ライトレールについて全く触れていない。

*2:別に『路面電車ルネッサンス (新潮新書)』でも構わないが。

*3:どうでもいいが、「○○にやさしい」という言葉遣いには未だに馴染めない。既に市民権を得ているので、今さら異議申し立てをする気はないのだが。