角川スニーカーの憂鬱
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 文庫
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これは営業戦略上いかがなものか。
ちょっと気になって、ラノベ棚で長期シリーズの第1巻をいくつか見てみると、電撃文庫もスニーカー文庫と同じくカバーに続刊情報が記載されていないが、ファミ通文庫やMF文庫Jなどは増刷時にカバーに手入れをしている*3ことがわかった。
ラノベは新刊のときにいちばんよく売れるし、巻数を重ねてからまとめ買いする人は、いま何巻まで出ているのか把握していることが多いのだから、わざわざ手間をかけて既刊リストに手入れをする実益はあまりないという考え方もできるだろうが、今回のフェアのようなケースもあるのだから、なるべくこまめにリストの手入れをしてほしいものだ。
ところで、この『憂鬱』には奥付の後ろにページ数あわせのための広告が数ページあるのだが、そこでは『動揺』までのタイトルが記載されてあった。たぶん『動揺』発売後『陰謀』発売前、すなわち2005年半ばに増刷したときに、広告を差し替えたのだろう。『憂鬱』の初刷で同じページにどのような広告が載っていたのかはわからない*4が、もしかすると2003年当時の状況に即した記述があって、それが2005年には実情にあわなくなっていたのかもしれない。
一方、同じく広告ページに『愚者のエンドロール (角川文庫)』のスニーカー・ミステリ倶楽部版の広告が載っているが、この本の新装版が出たのも2005年のことなのに、その時にどうして広告を差し替えておかなかったのだろう? その時に何らかの事情があったのかもしれないが、せめて今回のフェアにあわせた増刷で差し替えておくべきではなかっただろうか。同じフェアで、『憂鬱』のすぐ近くに『愚者のエンドロール』も置いてあるのだから。