公共空間にモーツァルトを垂れ流す街、川崎

この記事の見出しを「まちじゅうクラシック」と読んで、川崎市内のあちこちでクラシック音楽が流れるのかと勘違いした*1のだが、文脈から考えれば「まちなかクラシック」と読むべきなのだろう。ちょっとほっとした。
とはいえ、公共空間で不特定多数の人々に特定の音楽を強制的に聴かせるというのは、あまり感心したことではない。「ミューザデッキ」というのは駅とコンサートホールを結ぶ通路のようだが、演奏会から帰る途中に運悪くモーツァルト垂れ流しに遭遇したら演奏会の余韻が台無しになってしまうかもしれない。
ところで、

阿部孝夫市長が発案した。五年前、同楽団で音楽監督を務めるユベール・スダーン氏に、オーストリアザルツブルクの音楽祭に招かれたのがきっかけだった。街でクラシックが流れているのを耳にし、「音楽が市民に根付いている」と感銘を受けたという。

これを読んでちょっと首を傾げた。音楽祭の期間中にザルツブルクの街では川崎市でやろうとしているようにスピーカーの自動音声で音楽を撒き散らすようなことをしているのだろうか?

*1:「ミューザデッキ」というのが何のことなのか、記事本文を読むまで知らなかったので。