夏への扉、あるいはハローサマー、グッドバイ


今年の夏、猛暑の最中*1に上山温泉に行ってきた。その時に撮影した写真を問答無用で貼り付けるので、見たい人だけどうぞ。


























上山温泉についての情報は下のリンク先を参照されたい。

以前、『路地裏温泉へ行こう!』という本を読んで、上山温泉には安く入れるいい共同浴場がいくつもあることを知り、機会があればぜひ一度、と思っていたのだが、なかなか東北へ行く余裕がなかったのだが、夏に少し休みがとれたので、ようやく念願の上山温泉初訪問を果たした。

路地裏温泉に行こう!

路地裏温泉に行こう!

気ままな一人旅なので特に何も考えずに、かみのやま温泉駅に降り立って上山観光マップ片手にてくてく歩いて駅からいちばん近そうな二日町共同浴場へ行ってみた。真夏の真昼間で他に客はいなかったので浴槽を独り占めできて満足したが、ちょっと気になることもあった。かすかに消毒薬のにおいがするのだ。受付の人に話をきいてみると、上山の共同浴場はいくつかの源泉の湯を混ぜて集中配湯しているそうで、循環式ではないが殺菌消毒と濾過を行っているということだった。うーん。
集中配湯ということはどこの浴場に行っても同じ湯だということになるので、湯巡りする意欲が萎えてしまったのだが、よくきけば葉山だけは独自の湯だという。駅かせ最も離れているが歩けない距離でもない。で、猛暑の中をてくてくと歩いた。
途中、工事中の道路を通り、市役所前を過ぎ、温泉旅館の前でくじけそうになったが、ここで諦めてはいけないと自分を励まし、ようやく葉山温泉へたどり着いたものの、肝心の共同浴場の場所がよくわからない。案内板にははっきり記されているのに、その場所に行っても上山市老人福祉センター「寿荘」という施設があるだけだった。いったい温泉はどこに……? 首を傾げつつセンターの人にきいてみると、まさにそこが葉山共同浴場だった。
真夏の真昼間だっのでやはりほかに入浴客はなく、無茶苦茶熱い湯に水をじゃんじゃん流し込んでゆっくりつかり、帰りは施設の前のあぜ道のような坂を降りて、近くのタクシー会社の事務所からタクシーを使って駅に戻った。
わずか2時間程度の滞在時間だったが、その時の印象は鮮明で今でもまるで昨日のことのように覚えている。だが、としをとって、昨日のこともよく思い出せなくなっているのが実情だ。
もはや二度と還らぬ、あの夏の日をしのびつつ、せめて記録にとどめておくことで時の流れに抗ってみようと思い駄文をしたためた次第。

*1:「さなか」と読んでください。別に「さいちゅう」でも構いませんが、「もなか」ではありません。