クルマ社会の日本離れ

2008年頃から顕著になった「日本社会のクルマ離れ」 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月を読んで、この話題に興味を抱いたのだが、ネタ元の「数字でみる自動車」が手許にはない*1ので、インターネットに似たような資料がないか探してみたところ、こんなページを見つけた。

おお、これは凄い!
早速、いくつかリンクを辿ってみた。
国内の「自動車保有台数」(毎年3月末現在)は自動車保有台数統計データ昭和41年からの推移【PDF】があった。グラフ【PDF】もある。これらを見ると、確かに全車種合計では2007年がピーク*2だが、それ以降も乗用車や二輪車保有台数は増えている。細かくみれば

乗用車にしても、廉価な軽自動車が2000年917万台、2007年1528万台、2010年1748万台と増えた影響が大きい。

この間、小型車の保有台数は減り続けているし、2000cc超の普通車も2009年から減少に転じた。二輪だと125cc以上のバイクの保有台数は2000年以降も微増ないし横ばいで推移しているが、原動機付自転車は10年間で10.7%減となっている。

ということになるのかもしれない*3が、さてこれが「日本社会のクルマ離れ」を支持するデータなのかどうか、よくわからない。
次に新車の登録台数の推移も調べてみようと思ったのだが、探し方がまずかったのか、そのものずばりのデータが見当たらなかった。そのかわりに新車販売台数(登録車)のデータが見つかった。2002年の月別の実数値と前年比*4が掲載されている。また、年別(暦年)のデータも併せて掲載されており、それでみると2003年がピークでその後毎年販売台数が減少しているが、2010年には一挙前年比110.6パーセントに販売数が増加している。
おお、持ち直したか!
一瞬そう思ったが、よく考えれば2010年に急に景気がよくなったとか人口が増えたということはないのだから、新車販売台数が増えたのには何か別の要因があるはず。

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した8月の新車販売台数(軽自動車を含む)は、前年同月比22.4%減の32万9838台となった。前年にエコカー補助金終了前の駆け込み需要があった反動で落ち込んだが、東日本大震災の影響が和らぎ、マイナス幅は7月(23.3%)よりやや縮小した。

……ああ、そういえばテレビのコマーシャルで「補助金もうすぐ終わる」とか「補助金終わったよ」とか言っている時期があったなぁ。クルマの買い替えなど考えていないから適当に聞き流していた。
2008年頃から顕著になった「日本社会のクルマ離れ」 - とれいん工房の汽車旅12ヵ月ではこの後、輸送量とか免許保有率にも話を広げているが、そこまで追いかける気力がなくなったので、今日はここまで。機会があれば、地域別データの分析なども行ってみたいが、さて、そんな時間があるかどうか……。

*1:たぶん、こんな資料が手許にあるのは、ごく限られた層の人だけだろう。

*2:会計年度でいえば2006年度末ということになる。細かいようだがいちおう念のため。

*3:面倒なので細目のチェックはしなかった。

*4:と書いてあるが、前年同月比のことだろう。