ブロッケス受難曲の作曲者は?

最近なぜかマッテゾンに興味を抱き、いろいろ調べているのだが、その中でこんな記述を目にした。

グラウト/パリスカ 新西洋音楽史(中)

グラウト/パリスカ 新西洋音楽史(中)

バルトルド・ハインリヒ・ブローケス Barthord Heinrich Brockes(1680-1721)の手に成る、同様の特質を備えた有名な受難曲用の詞[『世の罪のために苦しみを受け、死のうとするイェーズス Der für die Sünde der Welt gemarterte und sterbende Jesus(独)』](1725年)は、カイザー、テーレマン、ヘンデル、マテゾン、ならびに、18世紀の15人ほどの他の作曲家たちによって作曲された。J.S.バッハも、《ヨハネ受難曲》の中で、いくつかのアリアの詞をそこから借りている。

ブロッケス受難曲は、ラインハルト・カイザーゲオルク・フィリップ・テレマンゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル、そしてヨハン・マッテゾンの4人の競作だということは知っていた*1が、その他にも15人ほどの作曲家が手がけていた*2とは知らなかった。
検索してみると、ゴットフリート・ハインリヒ・シュテルツェルのブロッケス受難曲というのがあるそうだ。ウィキペディアによれば、多作家だったが多くは散逸してしまったそうだ。ブロッケス受難曲、よく21世紀まで残っていたなぁ。

追記(2014/12/03)

2014年11月30日の日記のコメント欄でマッテゾンのブロッケス受難曲のCDが出ていることを教えてもらった。CDがあるということは楽譜が残っているのだろう。

*1:そのうち最も有名なのはヘンデルの作で、ついでテレマンの作。カイザーとマッテゾンの作は聴いたことがない、というかマッテゾンのブロッケス受難曲なんて楽譜残ってるの?

*2:ここでは「テーレマンやヘンデルなど15人もの作曲家」と書かれているが、それでも未知のブロッケス受難曲が10曲以上あることになる。