電飾の夜と蝋燭の夜

世界にはさまざまな種類のトゲが生えていて、触れる者を容赦なく突き刺す。大きなものもあれば小さなものもある。先が鋭く尖ったトゲも、さほど尖っていないトゲもある。鋭いトゲのなかには人を死に至らせるほど危険なものもあるが、ちょっと不快になる程度の小さなトゲもある。鈍感な人には刺さったことすら気づかないことがある。
さて、ここでは2つのトゲを紹介しよう。1つ1つを別々にみれば、それがトゲであることに気づかない人も多いだろうが、2つ並べてみれば、ちょっと顔をしかめたくなることだろう。いや、うっとりと生きている人は並べて見せられても「これがどうしてトゲなの?」と首を傾げるだけかもしれない。それはそれで仕方ない。
では、どうぞ。