サン・ジョルディの日

サン・ジョルディの日が日本に導入*1されてからもう10年以上経つが、全然普及していない。誰にも本を贈ったことはないし、誰からも本を貰ったことがない。非常に空虚な記念日だ。
ふつう、本は一冊持っていれば十分だから、既に持っている本を貰っても嬉しくない*2。そこで、贈る側は相手がまだ持っていない本を選ぶことになるが、他人の蔵書をきちんと把握している人は稀*3だろう。ダブり本の危険が常につきまとう。
また、人には好き嫌いがあって、どんな本でも喜んで受け入れてもらえるわけではない。興味のない分野の本を贈られても断りにくいから義理で本を読むということも起こりえる。そうなると、ますます贈りづらくなる。
利便性を考えれば、本のかわりに図書カードを贈るのがいちばんだが、これはちょっと味気ない。また、当然のことながら、図書カードより現金のほうがより利便性が高い。
では、どうすればいいのか?
うまい解決策が一つある*4のだが、それをここに書いてしまうと、この日記を読んでいるはずの数人の特定の人々に暗に要求してしまうことになるので、差し控えておこう。
ここまで書けばもうわかるでしょ?
来年のサン・ジョルディの日にはぜひ実行してください。

追記

上で念頭に置いていた解決策とは異なるが、サンジョルディの日にトラックバックで本を贈ろうという企画があるらしい。

*1:この言い回しは少し変だが、適切な言葉が思い浮かばなかったので仕方がない。

*2:贈ってくれたということが嬉しい場合もあるだろうが、それはレベルの違う話なので、今は考慮しない。

*3:たとえば、同居している夫婦間の贈与の場合など。

*4:ただし、誰でもできる方法ではない。ある特殊条件を満たす人だけが実行可能だ。