耳と尻尾のある話
- 作者: 一條裕子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/04
- メディア: コミック
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貂*2。
さすが、ケモノ耳スキー*3、ネコ科イヌ科に飽きたらず、とうとうイタチ科にまで行き着いたかっ! でも、鶴屋氏ほどケモノ耳に愛着があるわけではないので、あまりそそられない。まあ、せっかくだから鶴屋氏の顔を立てて、買ってやろうか……などと不遜なことを思いつつ、この本をレジに持って行った。
……ごめんなさい。耳とか尻尾とか、そんな表面的なレベルではなく、より根源的なところで魂を揺さぶる傑作でありました。
なんという奇想!
なんというユーモア!
意表をつく第1話から衝撃の最終話まで、ファンタジーは疾走し、常識は失踪し、ひとたび本を開くや否や、読み終えるまで決して本を閉じることができない、そんな恐るべきマンガだ。
『ムーたち』も凄いが『貂の家。』も凄い。今、日本マンガ界はきっと黄金時代を迎えつつあるに違いない。
ああ、生きていてよかった。
面白いマンガに出会えてよかった。