これはいいタイトルだ!

前作『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉 (光文社新書)』は去年の春、東北旅行中に青森駅近くの書店で立ち読みして「なんだこりゃ?」と思った。世の中そんなに単純に割り切れるわけじゃないだろう、と。で、すっかりこの著者の本に興味を失っていた*1のだが、今度の新刊はタイトルで驚かされて思わず手にとって読んでしまった……もちろん立ち読みだが。
これは面白い。
数字を使ったトリックの事例はやや簡単すぎるような気もするが、「計画よりもカード」*2という発想は面白かった。前作でがっかりした分、もしかすると過大評価しているのかもしれないが。でも、この秀逸なタイトルだけでも十分評価に値するだろうと思う。

*1:なお、ベストセラー『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』はまだ読んだことがない。

*2:「カード」とは何かという説明は省略するので、興味のある人はじかにこの本を読んでみてほしい。