バレエやオペラは日本の文化か?

最近の若者は日本の文化を殺そうとしているのではないかを読んで、見出しに書いたような疑問を抱いた。まあ、バレエもオペラも戦前には日本に入ってきているし、日本の文化的風景にとって全くの異物だとまでは言えないのだけど、やっぱり歌舞伎とは違うよなぁ、と思う。
現在の状況では市場原理によっては維持できないという事情は同じでも、歌舞伎のようにかつては大衆娯楽の一翼を担っていたけれどその後衰退した文化を保護すべきかどうかということと、バレエやオペラのように外から日本に入ってきた文化を日本に定着させるように働きかけるべきかどうかということは、いちおう区別して論じたほうがいいのではないだろうか*1

*1:さらにいえば、日本における受容史の観点からはバレエとオペラの間にも違いがあるので、一括りにしてしまうのは乱暴かもしれない。