ある絶滅

本種はトキの人工増殖計画のために佐渡島で捕獲され、すぐに死亡した1羽のトキから20-30虫体が発見され、それ以後報告がない。捕獲以前から個体数は著しく減少していたと思われるが、最終的には捕獲によって中間宿主との関係が断たれ、生活環が成立しなくなって絶滅に至った可能性が高い。本種がトキを保護するための人工増殖計画によって絶滅させられたとすれば、無知が生んだ悲劇という他はないであろう。中国のトキ個体群において本種は存続しているのであろうか?