いかにしてシリーズを見切るか

新シリーズに手を出すとどんどん買う本が増えて積ん読状態になって大変だから、どうにかして絞り込みをしたいのだけど……という話。
人によって本を買うスピードも違えば読むスピードも違うので、万人に最適な見切り方はないのだけど、たとえばこんなのはどうでしょう?

  1. いまの自分の読書ペースで月に何冊読めるかを概算する*1
  2. いま自分が読んでいるシリーズをすべてリストアップし、それぞれの刊行ペースから、一ヶ月あたりの刊行点数を概算する*2
  3. シリーズ外の作品を読むことがあれば、それも一ヶ月にだいたいどれくらいの冊数になるのかを概算する。
  4. 1ヶ月あたりの平均読書数からシリーズ外作品に割り当てた冊数を控除した数と、シリーズ作品の一ヶ月あたり刊行点数を比較する。
    1. 刊行点数のほうが多い場合には、新シリーズには一切手出しせず、逆に今追いかけているシリーズからいくつかを切り捨てることを検討する。
    2. 平均読書数のほうが多い場合には、その分だけ新シリーズに手出しできる。ただし、理論値ぎりぎりまで新シリーズに手出しした場合、既に溜まっている積み本は放置することになるので注意。

ここまでは算数の話。問題は何を切るか、なのだが……。
「このシリーズは面白いから続けて読もう」
「このシリーズは次あたりに面白くなりそうだから続けて読もう」
「このシリーズは全然面白くないけど、何となく続けて読もう」
てなことを言っていると、どんなシリーズも見切れなくなってしまう。そこで「面白い/面白くなりそう」という主観や予断は一切抜きにして、こうすればいい。
シリーズの前巻を読み終える前に新刊が出た場合は買わない。
続きが読みたければ過去の負債を片付けてから、という単純明快な方針を立てるわけだ。この方針に従えば、刊行ペースがはやくてお荷物になりやすいシリーズほどさっさと見切れることになる。見切ってしまうのがもったいないなら、さっさと既刊を片付けてしまえばいいわけだ。
では、新シリーズのどれに手を出して、どれを見送るかだが、こちらも単純にこう決めてしまおう。
新人の作品は上記の枠内で買える範囲で買う。新人でない場合は枠内に収まるという条件のほか、前シリーズの既刊に読み残しがない場合*3だけ買う。
これできっと、積み本が増えることはないはず。でも、「きっと」と「はず」があてにならないのは、よくあることでして……。

*1:「今は月60冊読んでいるけど、できれば40冊以内に抑えたい」という場合は、60冊ではなく40冊を基準にする。逆に「今は40冊しか読んでいないけど、できれば60冊以上は読みたい」という場合も40冊を基準にする。

*2:概算なので大雑把でいい。たとえば、複数冊出ている場合は、平均刊行ペースがそのまま持続するものとして計算し、1冊しか出ていない場合は一律に4ヶ月に1冊の割で計算する、とか。

*3:途中で見切って手許に積み本がない場合を含む。