誤記か新語かわからない

文芸書の単行本はもともと一見さんにとって敷居が高いもので、それが当たり前だと思っていたから、そのことを問題視する視点には意表を衝かれた。
それはともかく、内容とは別に気になったことがある。それは「立ち居地」という表現だ。こんな表現は初めてみた。
これは「立ち位置」の誤記なのだろうか? それとも、これまで知らなかっただけで、本当にこういう言葉があるのだろうか? もし、そうだとすれば「立ち位置」とどこが違うのだろう?
この種の疑問を抱いたときにはグーグル様にお伺いを立ててみるのがいちばんだ。

5000件近くヒットした。いちばん上に「もしかして: 立ち位置」と出たものの、単なる誤記として片付けることはできなさそうな気がする。でも、用例をみると「立ち位置」と同じ意味のようにもみえる。
「立ち位置」は「立ち+位置」で、立っている位置のことだ。そのまんまだ。では、「立ち居地」のほうは「立ち+居地」なのか? でも「居地」という言葉も見たことがない。では「立ち居+地」? うーん、それだと「立ったり座ったりする場所」という意味になってしまいそうだ。
結局、よくわからないので、再度グーグル様にお伺いを立ててみた。

あ、やっぱりただの誤記のようだ。