冗長な名称

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昨日と今日の二日間で、紀伊半島を縦断してきた。ふだん鉄道旅行ばかりしているが、紀伊半島の中央部には鉄道が通っていないので車での旅行となった。非常に疲れた。
その道中、奈良県十津川村を通りかかった。十津川村には日本百名湯にも選ばれている十津川温泉があるが、それ以外に温泉地温泉という温泉があることを知った。
温泉地温泉。
温泉地とは、温泉のある地ということだ。従って、温泉地温泉とは温泉のある地にある温泉ということになる。
うむ、何か変だ。
島根県温泉津温泉という温泉があって、これも変といえば変なのだが、港町であることが示されているので、その分の情報が示されている。それに対して温泉地温泉はそこが温泉だということ以外に何の情報も与えてはくれない。それなら単に「温泉」という名前にすればいいのではないか。
ところで、十津川村にはもうひとつ、上湯温泉という温泉もある。おそらく昔は単に「上湯」と呼ばれていたのが、温泉であることを強調するために後ろに「温泉」を付け加えたのだろう。同様に「○湯温泉」という名称の温泉は日本中あちこちにある。考えてみればこれらはすべて冗長な名称といえる。
温泉名の変遷を当該温泉の所在する地名の変遷とあわせて研究してみると興味深い結果が得られるのではないかと思ったのだが、思っただけで実行する気はない。もう誰かやっていそうだし、まだ誰もやっていなくてもそのうち誰かやるだろうから。