チョウメンは日本起源?

近所にインド・ネパール料理専門店ができたので、食べに行った。
インド料理の店はわりとよく見かけるが、ネパール料理はあまり食べる機会がない。以前、大阪でカンティプールという店に一度行ったことがあるきりだ。その時、チョウメンという麺料理を食べて美味しかった記憶があるので、近所の店でも注文してみた。カンティプールで食べたのは焼きうどん風だったが、今度は焼きそば風で、少し違っていたが、どちらにしてもあまりエスニック料理という感じがしない。
チョウメンについて調べてみると、ウィキペディアの「炒麺」の項に

インドやネパールにおいてもチョウメン (chowmien) として食べられており、様々な香辛料と食材を一緒に煮込んで作られるいわゆるカレーが常食のインドにおいてとても珍しい麺料理である。都市から田舎まで、インド中のあらゆるレストランで取り扱われている。レストランなどでは vege chowmien, egg chowmien, cheese chowmien などといった呼称が使われており、それぞれ表記どおりの組み合わせである。味は日本で食されている焼そばとほぼ変わらず、現地に住むインド人よりも外国人旅行者に好まれる。そのためか、他の料理に比べ値段設定も若干高い。

と書かれていた。どうやらネパールだけでなくインドでも普及しているようだ。明記はしていないが、中国から伝来したものだというニュアンスで書かれている。
一方、こんな事を書いている人もいる。

さて、チョウメンだが、美味しい! ソース味で日本の焼きそばと、ほぼ同じ味だ。少し日本の 焼きそばより薄味だがスパイシーでおいしい。 インドで発見した “美味しいと思って食べれる インド料理” だった。

後でチョウメンについて、会社のインド人スタッフから聞いた話がある。彼が言うにはチョウメン を発明したのは日本人である。その人の名前は “ニッシンさん” だ。 彼がインドに来た時 インドには麺料理がなかった。毎日米を食べていたが、作るのに時間がかかる。麺を使った チョウメンを作った。 これが手早くできていい! 今やチョウメンはインドだけでなく中国 ネパールにも広まっているそうだ。

この話の信ぴょう性を調べてみたが、答えはまだだ。しかし、話してくれたインド人は真剣に 言っていた。 そして私もその話を信じている。そして発明した “ニッシンさん” は日清食品 のことではないかと思っている。

これだけだと嘘っぽいが、実際にチョウメンを食べてみると日本の焼きそばないし焼きうどんによく似ているのであながち否定できない。かのナポリタンは横浜起源だそうだし、ほぼ同じイタリアンは大阪起源と言われている*1。チョウメンの名前は中国から借りてきて調理法は日本から伝わったということもあり得ないことではないのだ。
麺料理の世界は奥が深い。麺以外の料理もそうかもしれないが。

追記

麺料理ではないが、何となく関連のありそうな話題。

この項目では岐阜県東濃地方名産の和菓子である栗きんとん(栗金飩)について記述しています。サツマイモを炊いて練り、栗の甘露煮を加えて作り、おせち料理などに入れられる栗きんとん(栗金団)については栗金団をご覧ください。

  • 洋菓子の一つでクッキー生地を使用した皿状の焼菓子。フルーツなどを盛り付けてある。→タルト (洋菓子)
  • 薄く焼いた(もしくは焼いてスライスした)カステラ生地に餡を巻き込んだロールケーキ状の菓子。→タルト (郷土菓子)

*1:もっとも、新潟にはまた別のイタリアンがある。