仮題・秋期限定栗金飩事件
- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
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秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)
- 作者: 米澤穂信,片山若子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
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もうひとつ謎が残っている。
なぜタイトルがモンブランから栗きんとんに変更されたのか、である。
マロングラッセが不適当でも、製法からすると初期の仮題だったモンブランでもいいはずだ。マロングラッセと対比するにも洋菓子同士のほうがしっくりくる。
これは漢字をひらいた理由に着目すればあっさり片が付く。
そう、おせちの栗きんとんを意識しているのだ。
つまり、秋期事件を冬期に引きずるよ、という意味が込められたものなのである。だからモンブランでは用が足りないのだ。
そして秋の和菓子の栗金飩は栗を潰すが、おせちの栗金団は栗を潰さない。
小佐内さんが砕かれることなく甘くなる未来を暗示しているとみられる(あるいは下巻で既に小鳩君の前ではそうなっている、という含意なのかもしれない)。やはり人間の恋とは違った、異形の結び付きではあるだろうけども。
これを読んだとき「栗金飩」の漢字を開いた理由はもっと単純なのではないかと思い、コメント欄で適当に思いついたでたらめを書いておいたのだが、その後、とある情報筋*1から、全く予想だにしなかった驚くべき事実を知った。
それを確かめるには、とあるウェブサイトにアクセスすればいいのだが、三連休中はメンテナンスのためアクセスできなかったので、今日ようやく確認した。
その驚くべき事実とは……
というわけでした。