幽霊博物館と地獄の釜と

謎の幽霊博物館 - 一本足の蛸のつづき。
今日は8月第4日曜日。1年に1度の幽霊博物館開館日だ。
正直、幽霊だの亡霊だのにはほとんど関心がないのだけれど、稀少性に弱いのは人の性、ついふらふらと関西本線に乗って、平野へと向かった。
平野駅でぱちぱち、駅前通りでもぱちぱち、吉野家でもぱちぱちと、写真を多数撮影しているのだが、旨辛カレー大盛+コールスローの写真なんか見たがる人はほとんどいないと思うので割愛して、早速、幽霊博物館のある大念佛寺へ。

これが幽霊博物館の入口だ。この看板の前にテントがあって、その中に置かれた長椅子に大勢の人が座って順番待ちをしていた。いちおうその写真も撮ってあるのだが、人物が特定される写真を貼ると何かとトラブルのもとになりそうなので割愛する。
お寺の人の話では、一昨年はいっぱい人が来たので、去年は気合を入れてテントをたくさん張ったら全然来なかった、ということなので、幽霊博物館には表年と裏年があるのかもしれない。
テントの中で待つこと約20分、周囲には約100人程度の待ち客がいただろうか、ようやく順番が来て幽霊博物館の中に入ることができた。
で、そこに何があったかというと……ああ、とても文字で表すことはできません。館内は写真撮影禁止なので、画像データもありません。
気になる人はぜひ来年の8月第4日曜日に大念佛寺へ行って、じかに確かめてください。
それまでに何事もなければいいのだけれど……。
さて、幽霊博物館を出て、これからどうしようかと思ったのだが、平野に来るのは初めてだし、せっかくだから平野町ぐるみ博物館をいくつか見てみようと思った。
そして、歩くこと10分。
途中、非常に印象的な光景を見たのだが、いろいろと差し障りがありそうなので紹介するのはやめておく。
商店街の一角にある全興寺というお寺の境内にて。


人が写っているが、人物の特定はできないだろうと思うので貼ってみた。覗いている先に何があるのかは秘密だ。
さらに、境内にはこんなものも。

なんとなくキリスト看板っぽいような気もするが、全興寺は真言宗だからそんなものがあるわけがない。
いや、キリスト看板の1枚や2枚あったとしてもゆるされるような、そんな雰囲気のお寺ではあったのだが……。
ちなみに写真の右側は「地獄堂」という建物で、これまた非常にナニがアレなのだけど、人がいっぱいでうまく写真が撮れなかった。
8月第4日曜日限定公開というわけではなさそうなので、今度、もっと人が少ないときに再訪してみたい。
それはともかく、「地獄の釜の音が聞こえる不思議な石」というのは気になるので、そちらに目を向けると……。



なんともいいしれぬ情感が心の底からふつふつと沸いてくるではないか。これも御仏の慈悲のおかげか。
ページのレイアウトがぐちゃぐちゃになってしまったが気にしない気にしない、一休み一休み。
そんなことを考えながらお寺を出て、さらにぶらぶらと歩いていると、「平野こんにゃく」というものを売っているのを発見した。
オタク諸氏の間で「平野」といえば地名ではなく人名だろうし、こんにゃくも食用に限ったものではなく別の用途もあると聞く。だが、ここはあくまでも大阪市平野区なのだから「平野こんにゃく」は平野のこんにゃくという意味で、しかも食用以外の用途は想定されていないと思われる。


こんにゃくをおいしくいただいて、平野のまちを後にしたのだった。
おしまい。