誰もがジャスコを愛していた

とりあえずまとめサイトへのリンクをいくつか貼ってみた。この中にはもしかしたら同じまとめがあるかもしれないが、いちいち読み比べるのも面倒なので調べていない。ぱっと見たところ、1があるまとめと、いきなり2から始まっているまとめとがあるので、全部が同じまとめ方ではないだろうと思う。
さて、スレの中でも言及されているが、もはや日本にはジャスコは存在しない。

ジャスコ (JUSCO) は、かつてのイオングループの主力総合スーパーブランド。日本国内では40年余りに渡ってブランドを展開していたが、2011年3月1日にサティとの統合によりイオンへ転換し、消滅した。

日本国外では中華人民共和国の一部でイオングループの広東吉之島天貿百貨有限公司(広東ジャスコチームストアーズ)が、マレーシアでÆON CO. (M) BHD社が、それぞれ引き続き「JUSCO」ブランドによる店舗展開を行っている。

ジャスコがまるで諸悪の根源であるかのような風潮で語られることもあったが、もはやそのような時代は終わった。にもかかわらずスレの参加者たち、あるいははてなブックマーカーたちはあたかもジャスコが現役のブランドであるかのように、熱く語っている。みんなジャスコをそれほどにまで愛していたのか……。
ジャスコというブランドが消えてもイオンが消えたわけではない。店によっては看板を掛けかえただけでジャスコ時代と同じ営業形態のところもあるのだろう。だが、それは過渡期にありがちな現象に過ぎない。あと何年か経って過去を振り返れば、2011年3月1日のジャスコ消滅は、その10日後に発生した事件とともに、時代の節目を形成していたということが明らかになるだろう。
もはやジャスコは存在せず、「ジャスコで万引き、ケンタッキーで食い逃げ」というあの有名な替え歌も過去のものとなった。ところで、ケンタッキーフライドチキンは料金後払いなのだろうか?
閑話休題
ジャスコは商店街に倒されることなく、静かに中国へと去っていった。そして日本には焼畑が残された。
この荒野に再び種を撒く者は現れるのか? 撒かれた種は芽を出すのか? 今はまだなんとも言えない。
できれば、「ジャスコ以後」の新時代の潮流を見届けたいものだと思う。