長坂コレクション

滋賀県立近代美術館で開催されている名画につつまれる贅沢 珠玉のヨーロッパ絵画展 −バロックから近代へ−を見に行った。特に予備知識はなく、チラシをみて何となく面白そうだと思って気軽に行ってみたのだが、会場に入ってみてびっくりした。というのは、全然見たことも聞いたこともない名前の画家の作品ばかりだったからだ。
どうやらこの展覧会、長坂バロック株式会社という会社の社長が集めた「長坂コレクション」を展示しているようなのだが、この会社名だけではいったい何の事業なのかよくわからない。そこで検索してみると、どうやら自動車関係の整備工場のようだ。面白い記事を見つけたのでリンクしておく。

以前、八王子にある村内美術館を訪れたことがある。公式サイトのタイトルがバルビゾン派なら村内美術館となっているように、日本有数のバルビゾン派のコレクションで知られている美術館だが、この美術館は村内ファニチャーアクセスという家具店の一角にある。ふと、そのことを思い出した。
ただ、村内コレクションと違うのは、「珠玉のヨーロッパ絵画展」の図録を開いてみても、肝腎のコレクターのが見えてこないということだ。というか、図録にはコレクターの名前すら出てこない*1
さらに調べてみると、長坂コレクションというサイトが見つかった。これをみると、コレクションの概要はわかるのだけど、なんか妙なサイトだ。どこがどう変だと指摘しにくいのだけど……。
それはともかく、展覧会そのものはなかなか面白かったので、オールドマスターに興味のある人は見に行って損はないと思う。滋賀県立近代美術館での展覧会は今週末までだが、そのうちどこかで展示されるだろう*2

*1:どこかに書いてあったのを読み逃していたらごめんなさい。

*2:ただし展覧会名は変更されているかもしれない。