2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

教養主義の挫折と再生

いろいろとライトノベル感想サイトを巡って、ライトノベル読みのひとって他のジャンルに手を出さない割合が高いな、ということは昔から感じていたんだけれど、結局、いま出ている小説を追っかけるだけで十分大変なので、古典の山にまで手をのばす余裕がない…

物事を簡単に説明しようとすると、二項対立の図式に陥る

「読者の興味や関心」vs.「読者を取り巻く環境や読者に与えられる情報」 「個々の読書人」vs.「業界ないし団体」 あかんなぁ。 これじゃ、相互の影響が全然見えてこない。

スタンスの確認

ある読者が何を読むかは、その読者の関心のほか、その読者の手の届く範囲にどのような本があり、それらの本についてどのような情報が提供されているのか、ということにも依存する。 興味や関心は私的な事柄であるが、周囲の環境や情報は私的な事柄ではない。…

寄附行為

寄附でもなければ行為でもない「寄附行為」*1って不思議だね。 *1:財団法人が定める基本的な規約のこと。社団法人の定款に相当する。

あっ!

「洋楽」って、ずっと「西洋音楽」の略語だと思ってたけれど……クラシックは洋楽のうちに入らないのかっ!

空集合、空集合を要素とする集合、空集合と空集合を要素とする集合を要素とする集合、空集合と空集合を要素とする集合と空集合と空集合を要素とする集合を要素とする集合……

飾られた記号―The Last Object (電撃文庫)作者: 佐竹彬,千野えなが出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2005/06メディア: 文庫 クリック: 31回この商品を含むブログ (50件) を見る世間一般*1では、『トリックスターズ』が話題になっているが、それはそ…

ほんの一例

もし、日本人の死生観について真面目に考えようとするなら、遺棄葬や無墓制を無視するわけにはいかないだろう。 だが、自分が日本人の死生観だと思っていることをただ主張したいだけなら、余計なことに目を向けないほうが気楽だ。 ただし、その場合は常に足…

そういえば、「人柱」なんて言葉もありました

汎夢殿:単位が違います

海外ミステリとメフィスト系の間には

どうも周りの人間がSF読みとミステリ読みに別れるかなあと思っていたのですが、海外ミステリ読みはSF読みと被らないこともない、そして海外ミステリ読みは新本格とかメフィスト系にはあまり興味がない(逆もまた然り)。要は翻訳文が許せるかどうかなのかし…

道具と手段

典型的な道具といえば、たとえばコップとかマンドリンなどだ。コップは食器で、マンドリンは鈍器だ。コップやマンドリンに限らず、「*器」と呼ばれるものはたいてい道具だ。

あれ?

快楽を感じる機構が、道具である、というのは、明らかである。生来的に備わったそれらは、当然、遺伝上の目的のために備えられているものである。ここまでは当たり前である。 問題は、どこまでが道具なのか、という話で、これはある意味では、人間の意識とか…

終末の遅延

2chでうさぎの方の最後がごっそりと削られてるとあったので確認してみたら抜けてたや。 ちょっとした後日談だから、うさぎ単体だけだとしたら、必要な感じかな? 余韻を楽しむ感じで。 読んでても問題は無いかな。

なべて世はこともなし

「1人の巡査と3人の警部を平均すれば警部補になる」という主張を批判的に吟味せよ。 ただし、「警察法には巡査長という階級はない」というツッコミはなしよ。

相対化の問題

つまらないメモを書いたら自動的にトラックバックしてしまって、ちょっと申し訳ない気分になってきた。 そこで、東京猫の散歩と昼寝のオーストラリアはどこ?について、ちょっとまじめに考えてみることにする。 さて、さっきのクジラとカンガルー。まあ私は…

テーマと全然関係ないけれど……

いやまったく「オーストラリア」なんていわば「四国」とおなじくらい当たり前すぎる存在にみえていて、じつは知らないことだらけなのだった。

魔術師を探せ!

魔術師と密室トリックとくれば、誰だってまず連想するのが、ランドル・ギャレット。SFミステリ「魔術師が多すぎる」は、魔法世界での殺人事件といった特異な作品でしたが、この手のファンタジーとミステリの要素を織り交ぜた世界観をものするのはなかなか困…

Sense of Wanderer

みかにハラスメント (ガンガンコミックス)作者: 水兵きき出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2005/03/22メディア: コミック クリック: 36回この商品を含むブログ (155件) を見る発売後およそ3箇月を経ても、まだ書店で一回も見かけたことがない…

貧しき人は何故富める人々の代弁者となるのか?

ある一つの社会に、少数の富める人々と多数の貧しき人々が混住しているとき。 素直に考えれば、それぞれの層の人々は次のように振る舞うはずだ。 貧しき人々は不平等に憤りを感じ、富める人々に富の再分配を要求する。 富める人々は貧しき人々の怠惰と無能を…

ギュスターヴ・モローの島

兵庫県立美術館-「芸術の館」-【ギュスターヴ・モロー展】 島は関係ない。 モローの絵は、絵はがきなどの複製画だと面白いが、現物を見ると案外耽美ではなく拍子抜けする。なんでだろう? 線の荒さが目につくからだろうか。

前向きな話でも鼻につかないこともある

ハヤテのごとく! 2 (少年サンデーコミックス)作者: 畑健二郎出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/06/16メディア: コミック購入: 1人 クリック: 12回この商品を含むブログ (227件) を見るよく『かってに改蔵』と比較されるマンガだが、方向性はほとんど正反…

奈良県が大阪府から独立したのは1887年

パラパラ地図都道府県

2冊の同じ本

「『すたんだっぷ風太くん!』を買うくらいなら、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を2冊買う」と言った人がいる。もちろん、この発言はレトリックで、要するに「自分は決して『すたんだっぷ風太くん!』を買わない」という程度の意味に違いないのだが、あえて…

身体と衣服

吸血鬼を滅ぼすにはいくつかの方法がある。白木の杭を心臓に打ち込む、銀の弾丸で狙撃する、聖水を振りまく、天日に晒す、アルミホイルにくるんで網で焼く、檜の樽に漬け込んで最低半年以上熟成させる、などなど。どの方法でも、吸血鬼は「ぎゃー」と叫んで…

忍び寄る階層社会

某駅前ニテ配布セラル旅行「ぱんふれっと」ニ記載サレシ亜米利加帝国主義的溝鼠遊技施設浦安「ねずみーりぞっと」関連「ほてる」案内ヨリ(括弧内ハ店舗数ナリ) ねずみーほてる(2) ねずみーりぞっと・おふぃしゃるほてる(5) ねずみーりぞっと・ぱーとな…

大熊猫がいる動物園の小熊猫

王子動物園のレッサーパンダは2本足では立ちませんが、『日本一長寿』の洋洋(ヤンヤン)がいます。

Musical Bottom

Total volume of music files on my computer 0 Song playing right now No sound The last CD I bought JEAN-JACQUES ROUSSEAU,LE PRINTEMPS DE VIVALDI Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me*1 Perotinus: Viderunt Omnes Alfon…

いのちのなかばに

カエルメモ - 最後に読みたい本 「人生最後に読みたい本」とは少し違うが、ちょっと思い出したのは、先の大戦に召集されたある兵士が、戦場に持って行くただ一冊の本として『黒死館殺人事件』を選んだという有名なエピソードだ。確かこの兵士は無事復員して…

聖地の隣、廃駅の下

今度はさいたま市で会いましょう! 交通博物館で“さよなら交通博物館 特別展示”を開催!

巡礼の島の隣の島

日本科学未来館 特別企画展「恋愛物語展−どうして一人ではいられないの?」

空間化された時間

館島 (ミステリ・フロンティア)作者: 東川篤哉出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2005/05/30メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (86件) を見るほぼ2箇月ぶりにミステリを読んだ。 面白かった。これは傑作だ。