2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『狼と香辛料(2)』の、すこし長い感想文

狼と香辛料 (2) (電撃文庫)作者: 支倉凍砂,文倉十出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2006/06/10メディア: ペーパーバック購入: 8人 クリック: 117回この商品を含むブログ (385件) を見る まとめ 『狼と香辛料』は1巻もそれなりに…

限りなく本を愛す

長門の認識処理能力は通常の人間のそれを遥かに超えている。しかるに長門は読書を人間と同じように1ページずつめくって行っている。長門なら本に触れずとも瞬時に内容を認識処理し物語を把握できるはずなのに。なんとなれば長門は読書をこよなく愛している…

アリバイ更新

アリバイというのは不在証明のことで、これは存在証明だから意味が逆だな、とどうでもいいこと思った。 今、別の記事を書いていて時間がないのでこれでおしまい。ああ、時間配分まちがってるよ、絶対。

「間接代表者制」という言葉

「民主主義」は、国民を主体した政府運営になるとイイナ!という「理念」でもあるし、 「間接代表者制」という制度の名称でもあって、 「間接代表者制」で出力した法案が、国民全ての利益を意図したものになり、それが実現される、と考えるのはワードマジッ…

読書の時間、読書感想文の時間

本を読んで感想文を書くという習慣がすっかり身に付いてしまった。読んだ本の感想を全部書いているわけではなくて、マンガの感想は書かないことのほうが多いが、小説の場合はだいたい8割方感想文を書いている。 感想文を書くということは、自分以外の他人の…

一を聞いて九をこね上げ十を知る

記憶力を超える速さで読むと、当然、読み飛ばしが起こります。 理解力が目から入ってくる情報量を処理できないと、必要な単語まで捨ててしまいます。 ところが人間とは面白いもので、記憶力と理解力の不足でボロボロになった文章でも、脳が確証バイアスとい…

坂口安吾「推理小説論」についての覚書

青空文庫に坂口安吾の「推理小説論」が収録された。 坂口安吾 推理小説論 非常に面白い文章なので、ミステリに関心のある人は是非ご一読を……と言いたいところだが、残念ながら手放しではお薦めできない。というのは、ネタばらしが多いからだ。 以下、安吾が…

無伴奏ソナタ、あるいは二手のための文章即興曲

はじめに 以下の文章は連想の趣くまま記憶のみに頼って書いたものであり、事実確認は一切行っていません。記憶違いによる事実誤認が散見されるものと思われますが、御容赦ください。 本文 子供の頃、オーソン・スコット・カードの『無伴奏ソナタ』がハヤカワ…

二つの格律の間

「ひとに頼るな」と「ひとりで死ぬな」という二つの格律*1がある。 「ひとに頼るな」という格律を厳密に守るのはたぶん不可能だ。人は他人に全く頼ることなしには生きていけない。よって、この格律は「必要以上に他人に頼るな。自分でできることは自分でしろ…

ひとはごく些細なことで不幸になる

Uターン禁止で引っかかって反則きっぷを切られた。 反則金は6000円だ。 反則金の納付はあなたの任意です。通告を受けた日の翌日から起算して10日以内に反則金を納付した場合は、表記違反については刑罰が科されなくなり、又は家庭裁判所の処分を受けなくなり…

マインスイーパばかりやってると精神が荒廃するなぁ

気がつくと今日の日はさようならまた会う日までという時間になっている。タイムスリップしたような気分だ。今日一日、何をやっていたのだろう? 確か昨夜はマインスイーパをずるずるとやっていてつい夜更かしをしてしまった。寝たのは三時くらいだったろうか…

ラーメン断ち

健康診断の結果、精密検査が必要となった。 かかりつけの医者に診てもらったら、「酒と肉、脂に塩を控えるように。それと、食事の量全体を3割減らしなさい」と言われた。 もともと酒は飲まないので、脂っこい料理を大量に食べたのが体調に影響を与えていたよ…

誰が風を見たでしょう?

知人に、哲学書ならカッシーラから飯田隆まで、マンガなら平田弘史から的良みらんまで、小説なら横山秀夫から今野緒雪まで、と非常に幅広く読んでいる読書家がいる。少し前まで「鶴屋」というハンドルで同名のサイトを運営していたが、今後の人生に不安を感…

木綿と絹ごしの違い

ボクのセカイをまもるヒト〈2〉 (電撃文庫)作者: 谷川流,織澤あきふみ出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/06メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 27回この商品を含むブログ (82件) を見る電撃文庫の発売日は確か毎月10日だったと思うが、今日、行…

田舎者が何かぼやいています

あー、そろそろ早売り買った人が語り始めたなぁ。 発売日過ぎても買えるとは限らない地方の人間のこともちっとは考えてほしいなぁ。無理だろうけど。 この世は荒野だ!

名無しと必然性

蟲と眼球とチョコレートパフェ (MF文庫J)作者: 日日日,三月まうす出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2006/04メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 15回この商品を含むブログ (52件) を見る現段階での日日日の最高傑作だと思う。非常に面白かった。…

笑いのツボ

神の存在を叫ぶ男、動物園でライオンにかみ殺される | Reuters.co.jp これはもちろん愚行なのだが、どんな人でももっている希望と絶望の間の振幅が思いっきり凝縮された事件なので、単に笑って済ませられるわけではない……と難しいことを考えたあとで、

トラックバックの練習

極楽トンボの戯れ言 2006/06/06 べ、別にうらやましくなんかないんだからねっ。「誕生日おめでとう」なんて言ってやらないんだから。ふん、だ。 追記 トラックバックを送るのには成功したけれど……むちゃくちゃ恥ずかしいな。今は反省しています。

近所の図書館のお薦め本

555(ファイズ)作者: 桜庭一樹,石ノ森章太郎,井上敏樹出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/08メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (8件) を見るこれまで桜庭一樹のノベライズ作品を読んだことはなかった。 オリジナル作品ですら…

つなわたり

限界小説書評第19回『トリックスターズD』/模倣示顕 や、これは凄い。この言及するのが非常に難しい作品*1によくここまで切り込めたなぁ。 ハイデガーまで持ち出すのは大げさだと思うが、名前を出しているわけではないのでさほど嫌味にはなっていない。 『…

その時、歴史が動いた……後ろ向きに

これを売ることができなかったとは……角川スニーカー・ミステリ倶楽部は何をやっていたのでしょう。そりゃ、スニーカー本体を温存するためにミステリ倶楽部からの撤退を行っていたのでしょう。 「その時、冬将軍の猛攻を受けた靴軍団は勇気ある撤退を決断し、…

今日の名言

◆サプライズという言葉が氾濫し過ぎ。郵政選挙の小泉内閣以後だろうか。何でもかんでもサプライズ、サプライズって、うるさいよ。

高度に発展したグルーはクワスと区別がつかない

クリプキ―ことばは意味をもてるか (シリーズ・哲学のエッセンス)作者: 飯田隆出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2004/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (34件) を見る部屋の片づけをしているときに見つけて再読。未…

鬱から熱闘へ

火目の巫女〈巻ノ2〉 (電撃文庫)作者: 杉井光,かわぎしけいたろう出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2006/05メディア: 文庫 クリック: 22回この商品を含むブログ (47件) を見る前作『火目の巫女 (電撃文庫)』は比較的静かな締めくくりの物語だった。…

もうしばらく保留

いくつか反応はあれど、ちゃんと手をあげてくれたのはぎをらむさんだけで、他は皆「講演会は行くけど、オフ会は保留」という微妙な態度で、はて困った…。 当日に流れで適当にやっちゃってもいいんだけど、人数が読めないとお店はいれるのか心配なので(土曜…

「論理的」という言葉には二通りの用法がある

琥珀色の戯言 - 「論理的」が嫌いな理由 REVの日記 @はてな - 論理的という言葉が嫌い リンク先の話題とはちょっとずれる。というか相当ずれるのだが、「論理的」という言葉の二通りの用法について書いておこう。もしかしたら以前同じようなことを書いたかも…

風太くんとチィチィちゃんはやっぱりラブラブだった!

「風太」に双子の2世誕生 先月、千葉市動物公園を訪れた際には風太くんとチィチィちゃんがえらく殺伐とした雰囲気で目も当てられない状態だったので、2匹が恋人だというのは桜庭一樹の脳内設定だったのか、などと失礼なことを日記に書いたのだが、どうやら…

関心の分裂

昨日の日記をみると、いつも以上に話題がばらばらで、まったくまとまりがない。ふつうの媒体でこんなに脈絡のないことを書いていたら、全く何をやってんだかということになるのだが、ウェブログ形式だとひとつひとつの記事が半分独立しているので気が楽だ。…

衝動買い

話は一昨日に遡る。 その日、予定していたまんたんブロードの入手がかなわず、気分がむしゃくしゃしていた。その時、タワーレコードのポイントカードの期限が迫っていることを思い出した。去年の7月に作って、今年の2月に100ポイントたまっていたのだが、そ…

缶とペットボトル

へルシア緑茶は缶入りのものとペットボトル入りのものとでは、どうも味が違うような気がする。缶入りのほうが若干苦いのではないかと思うのだ。 これは気のせいなのだろうか。それとも内容成分か何かが違っているのだろうか。