2011-01-01から1年間の記事一覧

地上はポケットの中の庭 (KCx)作者: 田中相出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/07/07メディア: コミック購入: 13人 クリック: 162回この商品を含むブログ (54件) を見る先日、タイトルだけ見て衝動買いした。 非常に印象的だが、いったい何が描かれている…

茶外茶

昨日、麦茶を沸かしながら、ふと「この香ばしい香りはコーヒーに似てるなぁ」と思った。で、そのとき感じたことを素直にTwitterでつぶやいた。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {}; …

過去は美化される

鉄砲を手放さなかった百姓たち 刀狩りから幕末まで(朝日選書)作者: 武井弘一出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2010/06/10メディア: 単行本 クリック: 21回この商品を含むブログ (5件) を見るこの本は発売直後に買って半分ほど読んだのち、今は積んであ…

「地域振興」という美名の下で

最近、なんとなくぼんやりと考えていることを、あまりまとまりもないままに適当に書き飛ばすことにした。読みにくいかもしれないので予め謝っておく。ごめんなさい。 さて、「地域振興」だ。括弧に入れたのは、この語を使用(use)するのではなく、言及(men…

恐ろしき七月馬鹿

本来であればこの日はルガーノ・クァルテットが演奏するはずだったのだが、原発事故の影響で4月時点で早々に来日キャンセル。さすがは環境大国にして永世中立国スイスの弦楽四重奏団らしい、スバラシイ対応であると思いました。まあ怒ろうとは思わないけれ…

鈍重にして鋭利

フレンチ警視最初の事件 (創元推理文庫)作者: F・W・クロフツ,霜島義明出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2011/06/30メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (11件) を見る名のみ聞く稀覯本『フレンチ警視最初の事件』が数十年ぶりに新訳で復…

内閣府っていろんなことをやってるなぁ

沖縄に鉄軌道を導入した場合の需要予測を内閣府がまとめた。鉄道で1日9万〜15万人、次世代型路面電車(LRT)などで1日5万〜9万人が利用するというのは、かなりの需要と言っていい。 この記事で言及されている内閣府の鉄軌道需要予測とは鉄軌道等導…

やっぱりアライグマは「狂犬、奔馬の類等」

アライグマ:兵庫の住宅街に出現 かまれて女性けが - 毎日jp(毎日新聞) asahi.com(朝日新聞社):アライグマ、住宅街で女性かむ 兵庫、手首などにけが - 社会 アライグマに襲われ女性けが 兵庫、犬と散歩中 - 47NEWS(よんななニュース) 関連する過去の…

「咎」という字はハングルに似ていると思ったことはありませんか?

僕の妹は漢字が読める (HJ文庫)作者: かじいたかし,皆村春樹出版社/メーカー: ホビージャパン発売日: 2011/06/30メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 1,358回この商品を含むブログ (86件) を見る20世紀の妹萌え文学の大家、夢野久作の代表作『ドグラ・マグラ…

「某哲学者」

Togetter - 「差別は言語の中で起きているのだろうか?あるいは差別用語なるものはそもそも存在するのだろうか?:言葉狩りをめぐる問題について。」 最初のまとめを読めば何が言いたいのかはだいたいわかるが、いちおう最後まで読んでみた。 途中で「某哲学…

「こころづかい」も「思いやり」も見えません

今さらながらACジャパンの見える気持ちに。にツッコミを入れてみたくなった。 「こころ/こころづかい」「思い/思いやり」を対比して、それぞれの対の前者は見えないけれど後者は見える、と言っているのだが、これはどう考えても変だ。 なるほど、「見え…

DMVは観光資源! DMVは地域活性化の切り札!

徳島県がDMVの実証実験を計画しているそうだ。それは別に構わないのだが、それを報じた記事にやや不安を感じた。 県は、鉄道線路と道路の両方で走行が可能なDMV(デュアル・モード・ビークル)の導入を目指し、今秋からJR牟岐線などで実証運行を開始す…

「シカと衝撃」の衝撃

中央線の遅延理由マジ笑った on Twitpic はてなブックマーク - 中央線の遅延理由マジ笑った on Twitpic 「衝撃」という鉄道用語に引っかかっている人が多いようだが、問題の本質はそこではないだろう。シカの脅威が首都圏*1にまで迫っているということのほう…

家・出産・GHQ

私たちはこうして「原発大国」を選んだ - 増補版「核」論 (中公新書ラクレ)作者: 武田徹出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2011/05/10メディア: 新書購入: 9人 クリック: 89回この商品を含むブログ (48件) を見るこの本の冒頭付近、32ページに次のような…

蒸発

人がある日突然忽然と姿を消すことを俗に「蒸発」という。だが、最近は単に「失踪」と呼ぶことが多いように思う。「蒸発」が廃れたというわけではないだろうが、何となく昭和の匂いが漂う言い回しだ。 「蒸発」を失踪の意味で用いた例がどこまで遡れるのかは…

人道的な話

とりとめのない話をしようと思う。 1 「人の道」ないし「人道」という言葉はふつう比喩的に用いられる。その用法のほうがあまりにも一般化しているため、もはやそれが比喩だということを意識することすらないほどだ。 だが、「人道橋」のように、比喩的では…

風が吹くとき

まずは軽いジョークから。 風が吹くと風車の翼が回る。 回る翼に鳥が当たって死ぬ。 鳥の数が減り、山の土が痩せる。 山の木が実をつけなくなり、クマの餌がなくなる。 おなかぺこぺこになったクマたちが集落におりて捕殺される。 かわいそうなクマたちにド…

いいえ、無

わかやま環境大賞は、環境の保全に関する実践活動が他の模範となる団体又は個人を表彰し、その活動事例を広く県民に紹介することにより、県民の環境保全に関する自主的な取り組みを促進することを目的としています。 10回目となる今回は、下記の1個人8団体が…

個体数調整と殺害と単細胞

日本熊森協会が「鳥獣の保護を図るための事業を実施するための基本的な指針」(案)に関する意見の募集(パブリックコメント)に対して、思いっきり激しい言葉でツッコミを入れている。でもって、ブクマでは熊森に批判的なコメントが多く寄せられている。 で…

長坂コレクション

滋賀県立近代美術館で開催されている名画につつまれる贅沢 珠玉のヨーロッパ絵画展 −バロックから近代へ−を見に行った。特に予備知識はなく、チラシをみて何となく面白そうだと思って気軽に行ってみたのだが、会場に入ってみてびっくりした。というのは、全…

心頭滅却すれば、たかが省令如き遵守するに値せず

静岡県三島市は、市役所の室温が30度に達するまで冷房を使用しないことを決めた。 【略】 豊岡市長は「心頭滅却すれば火もまた涼しというが、職員には我慢してもらうしかない」と話していた。 参考 心頭滅却すれば - 一本足の蛸 追記(2011/05/29) 本文を…

西宮のアライグマ「救助」の謎

西宮市消防局が困っているアライグマを「救助」した、という記事が朝日新聞に出ていた。 兵庫県西宮市の住宅街で22日、川からはい上がれず、助けを求めるようなまなざしを向けているアライグマを通行人が見つけた。 市消防局から消防車2台8人が出動。体…

東京電力と特定民有地買上事業

ミズバショウなどの美しい自然で知られ、群馬など4県にまたがる尾瀬国立公園(約3万7200ヘクタール)のうち、東京電力が保有する土地を国に売却する案が浮上している。福島第1原発事故の賠償費を捻出するためで、政府関係者は16日夜、「当然、国が…

謎の絵本コンクール「ぽんてでるそーにょ」と3人の木村氏

ポンテデルソーニョ《第1回有田川町絵本コンクール≫ ページの見出しではカタカナで「ポンテデルソーニョ」、ページ内の画像ではひらがなで「ぽんてでるそーにょ」と書いてあって迷うのだが、「ぽんてでるそーにょ」で検索すると地元紙の紹介記事がヒットした…

記憶遺産

世界各地に伝わる貴重な古文書などの保護を進めるユネスコの「記憶遺産」に、東日本大震災の被災地の仙台市の博物館が所蔵する、伊達政宗がヨーロッパに送った使節に関する資料などが、日本から推薦されることになりました。 ウィキペディアでは、 世界の記…

部分的批判と批判者の立場の表明について

愚劣な反論をするくらいなら名案がないことを認めたほうがましだ - 一本足の蛸で、シートン氏のかなり長い文章のたったひとつの文だけを取り上げて、「愚劣な反論」と評し、同じ文章*1のその他の箇所には全く言及しなかった。新エネルギー事情に通じていない…

アライグマは「狂犬、奔馬の類等」

神戸の喫茶店にアライグマが乱入して、警察署員がその身柄を「確保」したという記事が神戸新聞に出ていた。 10日午後8時ごろ、神戸・三宮の路上にアライグマがいると、生田署に通報があった。アライグマはその後、同市中央区北長狭通1の喫茶店「珈琲の青…

愚劣な反論をするくらいなら名案がないことを認めたほうがましだ

バードストライクに関して云えば、天敵である猛禽類の姿や声を流すだけで、近寄らなくなると思いますね。 これはあまりにもひどいと思ったので、バードウォッチングが趣味の元同僚*1に意見を求めたところ、一言「素人」と吐き捨てるようにコメントが返ってき…

バッハの顔をしたパッヘルベル

何語か知らない言葉で何か書いてある。 Versão Original da Música Clássica Pachelbel's Canon de Johann Sebastian Bach わかる方はぜひ教えてください。 おまけ これもバッハの顔だ。

愚行権についての愚考

国とか政府がすべきことは、愚行を規制して、愚行権を行使できなくことではなくて、愚行の周知だと思っているのです。「肉の生食をするな」ではなくて、「肉の生食は危ないよ」ではないかと。保護されるべきは、愚行と知っていて愚行をする人ではなく、愚行…